Fumiya Tanaka

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テンポを合わせる

July 31, 2016

DJに必要な技術は沢山ありますが、基本的な技術のひとつにミックスの際にテンポを合わせる、というのがあります。
DJを始めた頃はとにかくテンポを合わすのが楽しかったのです。

テンポが合わせられそうなバイナルは片っ端からミックスをし、テンポだけを判断基準に次のバイナルを選択していた時期があるぐらい夢中でした。
ほとんど病気ですね。

テンポを合わせてミックスをしている間は楽しくて仕方が無かったし、テンポが合うかというだけでバイナル選び、ミックスによっては思いもよらないバイナルの組み合わせに価値を見出し、ミックスによっては音楽が単体とは違う音になることの面白さに取り憑かれていきました。

同じテンポで組み合わせられるかはもちろん、ハーフテンポで組み合わせられるか、3/4のテンポで組み合わせられるか、ウワモノや声モノ、SEとして組み合わせられるか、ミックスのタイミングを変え同じ曲を2枚同時に組み合わせられるか、などなど好奇心は尽きなかったのです。

当たり前のようにジャンルに拘らずいろんな音楽を好奇心に任せ聞きあさり、ジャンルを問わず片っ端からバイナルを購入していました。

バイナルのテンポはバイナルを購入する際の判断基準の一つですが、テンポが合う・合わないで結果的に音楽の構造やルールを自然に吸収している実感もありました。

無茶苦茶な発想をして無謀なアイデアを試していたのもこの時期ですが、レコードの組み合わせの少しの違いが大きな違いを作り出すことが分かるようになってきたのはその後からでした。