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久しぶりの更新。サボってただけですね。
今回はたくさんあるんで長くなりそうです。
マツオ君のepがリリースされました。
このタイミングで今更何を、ということなんだけど、今回のリリースに至った経緯は言っておきたいと思っていて、彼の作品との出会いはrush hourでのリリースepが最初なんですね。
このリリースがずっと頭から離れなかったんです。
良いなと思ってその時はレコードを買ったんだけど、それ以降彼の作品を聞くことはできなかったんですね。
どうしてるんだろうって何故だかずっと頭に残っていて、理由は音楽が良いなと思ったからなんだけど、その他の理由はよく分からないんです。
荒削りなエモーショナルを感じたんですね、彼の作品から。
その大小をどうだこうだと言いたいことではなくて、とにかく音楽にそれがあって感じたんですね。
数年が経ってずっとそのリリース以降彼の作品がいつ聞けるだろうって思っていて、でも聞くことは無かったんです。僕が他のリリースを知らないでいた、というのが大きいんですね。
そんな中opのリリースがバイナルメインな活動にシフトしていって、その中で彼の作品のリリースを他のレーベルメイトに提案したんです。
コンピレーションに参加してくれてたこともありあっけなく賛同を得て、リリースのオファーをしてもらったんですね。
ただ僕の記憶は曖昧だけど、記憶があってるとすればその時までに彼とは一度も会ったことがない、話したことも無かったんですね。だから音楽だけを聞いてリリース提案した怖さはあったんですね。
今回の作品が出来あがって聞かせてもらった時は、荒削りなエモーショナルを感じることができて良かったと思ったんだけど、曲のタイトルがなんだかなぜだか見ると笑っちゃって、僕の勘違いがかなりあるんだけど、いいなって勝手に思ったんですね。
少しだけだけど、その後会う事も出来たんですけどね。
デザインは彼の作品を聞いてからアイデアが浮かんで、このアイデアならこのデザイナーだろう、とカオスのフライヤーやsundanceのデザインでおなじみの篠塚氏しかないだろうと提案したんですね。
それでオーダーしたら予想通り、予想以上のものが出来上がってきて、デザイン中の吹き出しを見たときは思わず笑っちゃったのは多分僕だけかもしれないけど、トントン拍子で制作は進んだんです。
マツオ君の了解も得てリリースに至ったんだけど、もう半年以上も前のリリースになりますが、レコード屋で見かけたら是非手にとって聞いてみてください。
そして最近、もう一枚opからリリースがあったんですね。
karafutoの曲タイトルを自分のパーティー名に見事に引用してくださったDJ伝田マッティオのリリースですね。karafutoの同曲名もドイツのタクシー名から引用したんです、だから実際はkarafutoの曲名からではなく彼もここから引用したのだと思われます。
彼はopの裏方業務を手伝ってくれてた有志で、その彼の作品をリリース提案したのは半野さんことradiqだったんです。
僕もその提案に賛同して、全レーベルメイト賛同でオファーに至ったんだけど、リリース作品が決まるまでの過程で、僕、関わりから外れたんですね。
レーベル内の業務進行が一行に進まなかったことで、良く言えば他にレーベルでやらなきゃいけないことに専念した、悪く言えば途中で放り投げちゃったんですね。
進行業務は別のレーベルメイトが進めることになり、やりとりを始めてから4年近い月日を経て、ようやくリリースにこぎつけたんですけど、結果的に僕が外れて、時間をかけてリリースしたことがいろんなアイデアを具体化でき、良いリリースになったんですね。音楽というのは時間をかけて出来て行くものですから。
今回レーベルで初めての試み、リミックスというアイデアを導入した記念的リリースでもあるんだけど、このアイデアはずっと前からあったアイデアで、このアイデアが活きる良いタイミングを以前からずっと探してて、このタイミングじゃないかと感じたんですね。
DJ伝田マッティオは日本に帰国後、もうひとつのレギュラーパーティーをmojubaで活躍のおなじみSTEREO 川崎 CiTIとやってたのを聞いてたんですね。このパーティーで配ってる景品のファンでもあったんで。
お互い以前から交流があったみたいで、レギュラーパーティーも一緒にやってる。パーティーベース、つまり現場での繋がりが作品としても繋がっていくなら、この良いクリエィティブな状況で面白いものができるに違いない、アイデアを形にする今がタイミングだろうということでレーベルメイトに提案したんですね。
その後本人と直接会ってDJ伝田マッティオからSTEREO 川崎 CiTIと話してもらったんだけど、彼からも承諾を得られることができてリリースが進行したんですね。
実は僕はテストプレスのカッテイングが気に入らなくて、リカットを薦めたんだけど、僕以外は全員okだったことで、僕は進行から外れてるのもあり、ファーストカットのものがバイナルになったんですね。
何故気に入らなかったかというと、作品の良さがこれだと違う理解になってしまう、作品の強さというか、作品に内包されてる良さが違う人による違う音の理解によって違って表に出てきてると思ったんですね。
ベルリンの友達とも一緒に試聴して、友達も僕の意見に賛同してくれたんですけど、結局それは叶わなかった。
本人が気に入ってるんだから、レーベルメイト全員賛同だし、この決定に異議はもう無いんだけど、こういう判断があるということは自分の勉強にもなるし、どういう音のバランスで聞こえるのが作品をよりよいものにするかっていうのは、今後も示していかないといけないだろうなとは思っているんですね。
デザインは作品の理路整然とした感じが、デザインでも現されるといいだろうと、合うデザイナーを探していた時に、レーベルメイトのアウトブリードタロウが提案したのが今回担当してくれた寺島氏だったんですね。
彼とはパーティーで以前面識があったのですぐに分かったんだけど、バルセロナ在住で手がけてる作品を見せてもらったら、彼は今回のデザインにピッタリなデザイナーだなと。
kentaro terajimaで調べると彼の作品がいくつか見れるので是非見てください。
レーベルメイト全員このアイデアに賛同でオファーしたんですね。あっさり引き受けてもらえて、出来上がりはこれも予想通りというか予想以上のものが出来てきて、リリースに至ったんです。
先日バルセロナで彼に会ったら、fc chaosで一緒にサッカーをした時と容姿が良く変わってて、驚いたんだけど、最初は誰だ?と思っちゃったぐらい見違えてましたね。
そしてついにというかそういえばやってたの?と思われちゃうぐらいの時間を経て、op.discのサイトがリニューアルされました。
www.opdisc.com
これ既に見た人もいるかもしれないけど、未完成の状態でリニューアルということで、自虐的に何をやってんだか、と反省しています。
複数の有志で進めてるからいろんなことが決まるのに時間が掛かり過ぎる時があるとはいえ、リニューアルのタイミングがゴールでもスタートでもないし、ということで、これからの展開を見守っていただきたいと思っています。
op.discとは、ホームページ上の説明は少し堅っ苦しくなっちゃったんだけど、これはオフィシャルという事でしょうがない面もあって。
音楽、音楽以外もそうだけど、ものづくりを一生懸命やってる、それでたくさんの人に見て聞いてもらえる活動をしたい、現にしてるってアーティストが、今より更に広がっていく活動の後押しになればいいと、その力の一部分を担いたいのがop.discの活動で、結構真面目にやってる人が日本では惨めな思いしたり、はしっこにおいやられたりする社会だったりしますから、日本だけの活動で文化の中心の欧米で更に活動していけるような活動を続けて行くのは容易ではないし、今の日本だとそれを成立させることが大変困難な環境だからこそ、そこに少しでも風穴を開けて、日本での活動が欧米でも少しずつでも認められるていく過程において、それを共有したいというのが原本スタンスですね。
レーベルの音楽っていうのはフレキシブルな考え方ではあるんで、アブストラクトな音楽をリリースしたし、ダンスミュージックにカテゴライズされてるものもリリースしてる、王道のダンスミュージックというのはリリースできてないけど、op.discのやってることはエレクトリックミュージックというカテゴリーの範囲だし、とにかくそこでならダンスフロアー向けだろうが複雑で難解なものだろうが、いろんなリリースがあっていいということなんですね。今はダンスフロアーに目を向けたものがリリースされてます。
有志で集まってやってるop.discに、今回新たなデザイナーがリニューアルのウェブデザインを担当してくれたんだけど、radiqこと半野さんのプロジェクトIWYのホームページのデザインなんかを担当してる、ヒサ・ニシノさんによるデザインで、自分でも写真をやりつつwebデザイナーとしても活動されてる才能が、ここでも両ホームページに共通するスタイリッシュなデザインで見て感じ取れるんじゃないかと思っています。
ようやくサンダンスのリリースについてお知らせするところまで来たんだけど、これ、表記間違えてますよ、というのがリリース情報を見ていきなり目に飛び込んできたんですね。
リリース情報をリリース後に見せてもらって実際のデザインのアーティスト表記と出回ってる情報とに違いがあって、これ、単純なレーベルの初歩的ミステリーで起こった出来事だった、ということが後になって分かったんですね。
普通、情報をディストリビューター情報管轄部と最初に共有した時点でその情報が各方面に伝わっていくんです。音楽だからもちろん例外は多々あって、その途中で情報がレーベル側から変わったり、新しい情報に差し替える、なんてことは日常茶飯事で起きるわけです。
その際はその情報管轄部に情報の変更更新をしないといけないんだけど、その差し替えがうまくいかなかった。ディストリビューター情報管轄部にこちらが更新した情報が届いてなかったんですね。バイナルの制作の方にだけ情報が更新されてて、差し替えが全体に伝えられなかった。
なんだかどこかの電力会社みたいなやりとりに聞こえるけど、隠蔽はしてませんね。
うまく伝わらなかったことで情報が錯綜したんです。
バイナルは正確な情報を元に作られたんだけど、リリース情報は更新前の情報でずっと進んでましたから、気がついた時は初冬のベルリンミステリーでした。
僕はてっきり全てが差し変わってるものと思ってましたから。
関係者のみなさま、リスナーのみなさま、情報が錯綜してどうもすいません。
カッコ悪いじゃ済まされないですね。
今後はこういうこと無くさないとと反省しております。
このことが分かった時は唖然として、ディストリビューターにはおそらく、どうなってんの?の勢いでやりとりしたんですね。最初はこちらのミスター、ミステリーじゃないと思ってましたから。
ミステリーだと分かった時は、あての無い旅に数日出ましたね。
実際には出たいと思っただけなんですけどね。
正式リリース名は、fumiyatanaka&radiq、これがsnd04のリリースになります。
とっさに起きたことだったから最初、いろんなこと考えたんですね。これ。レコード屋の人が音を聞いてこれはダートリックスだ、ダートリックスのメンバーでやってんだからダートリックスだって、そういう独自の判断で情報に色ずけしたんだと勝手に思ったんですね。
でももしそうだったとしたら、これ興味ある判断だなって勝手に思ったんです。
少々疑心暗鬼にもなりましたね。
完全な僕の勘違いなんだけど。
でもこれ、音を聞いてもらうと分かるんだけど、ダートリックスの音では無いんですね。
ダートリックス的エレクトリック要素が極端に少ない。
だからダートリックスでのリリースではないのはもちろんなんだけど、ダートリックスがどういう音かってのが逆説的に今回の作品を聞いてもらうと分かるんですね。今回の作品の作業を進めて行く中で、どうやったってダートリックスの音にはならなかったんですね。出来なかったというか。僕がまとめるとそうならない。
ダートリックスの音のキャラクター、本質的なアイデアはやっぱり半野さんことradiqのものなんですね。作業を進めて行く中で半野さんことradiqの音が持つ強度をことごとく体験できましたから。
だからとっても有意義な作品制作の進行だったし、ひょっとしたらダートリックスの活動再開のヒントがあったかもしれないとおぼろげながら感じることができたと思っていますね。
ダートリックスの具体的活動再開は、半野さんことradiqのアイデアが具体的になるにはもう少し時間が必要だということで、時期は未定だけど、作業は少しずつ始めることになりそうです。
最後になりましたが、tofu production名義でportableのリミックスをやった作品がperlonよりリリースされました。今年の夏には出来上がっていて、いろんなところでプレイしたんで聞いて知ってる人は既にいると思います。wire12の僕のdjセットの一番最初にかけたのはdimbimanによるこのディープリミックスですね。これ最初に聞いた時鳥肌立ちましたよ。
宣伝ばかりになっちゃいましたが、見かけたら是非手にとって紹介した作品を聞いてみてください。
ではまた。
CHAOS, October 2012
October 22, 2012
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mini chaos / 27 May 2012
May 20, 2012
mini chaos開催中にカオスメンバーシップ募集受付を開催します。大阪では今年今回のタイミングだけとなりますので、ご希望の方は今回の受付開催を逃さないことをお勧めします。